ばんど・えいど

マイケルが亡くなって数日後のテレビで、朝のワイドショーだったのか夜のなんかだったのか、そして誰が言っていたかも忘れてしまったが、マイケルなどが中心となったUSA for Africa(この名前がなんかちょっと微妙なのよね、アメリカ万歳臭がして)の映像が流れた後に、「これ以降、ミュージシャンたちがチャリティー活動をするようになったんですよね」ととうとうと話していた人がいた。
アメリカのミュージシャンにチャリティー活動を促したのは、ボブ・ゲルドフが中心となって活動したBand Aidだったはずなのにそこはスルーですか、とちょっとムッとしたのだった。だからLive Aidという名前のチャリティー一大コンサートになったわけで。
We are the world, we are the childrenという歌詞は、なんというかコウイカにもアメリカ人的な大きな世界観ですな、と当時思ったもんだったが、それに対してDo they know it's Christmas time at all?という歌詞は、まさにボブ・ゲルドフエチオピアの飢餓に苦しむ子供たちを観て、素直に感じたままだと思わせて、思わず涙ぐむような歌詞であったと思ったもんだった。
チベット解放を目的としたチャリティーアルバムも、あれも確かヨーロッパ発だった気がする。国内ではない、世界的な政治や社会問題に目を向けるのはヨーロッパ人の方が早い印象があるんだが、アメリカ人のミュージシャンは、世界を飛び回る人たちだとしてもしょせんはアメリカ人なのかな、と思ってしまう。良くも悪くも。