アイルランド人のノーベル賞受賞者

少し前のエントリーで「アイルランド人って文学賞だけじゃん」みたいなことを書いたら、アイルランドの友人から「そんなことないわ〜〜〜」とお怒りのメールが。平和賞と物理学賞も受賞していました。カレンちゃん、ありがとう。
詳しくは、彼女が教えてくれたサイトを。
物理学賞は1951年に、Ernest Thomas Stinton Walton氏が。えーとよく分からないが、リチウムの核分裂のなんかで。「disintegration of the nucleus of the lithium atom by bombarding it with accelerated protons」ということらしいが分かったような分からないような。もともと物理の素養がないので、分かった、というのはウソだな。

Sean MacBride氏は1974年に、簡単に言えば人権擁護という理由で平和賞を。元アイルランド外相。
Betty Williams氏とMairead Corrigan氏は、北アイルランドでの平和活動で1976年に平和賞。
そして最も最近なのがJohn Hume氏とDavid Trimble氏が、北アイルランド紛争解決に寄与、ということで1998年に平和賞。このことに関連して、バーティ・アハーン前首相も平和賞をもらってもいいんじゃないか、ということだ。


もう十うん年も前の話だが、はじめてアイルランドに行くとき、友人たちはほぼ全員「爆弾に気を付けてね〜(というのも実は間違いで、爆弾に気を付けるべきだったのは北アイルランドとロンドンなのだったが)」と半笑いで送り出されたもんだった。「共和国側だから大丈夫なのにぃ」と思ってちょっと悔しい思いもしたが、そのころのアイルランドは街中で、職にあぶれたいい若いもんがウロウロしていて剣呑な地域も多く、今でこそ人でごった返している第二の繁華街、Henry通りも人はあんまりおらず、ダブリン自体もうすら寂れたような、なんか微妙にきたない街であった。
最近では「アイルランドに留学してた」と言っても「爆弾」なんて言われることもなく、さりとて「ああ、○○?」と特徴的な何かを指摘されることもなく、未だ「辺境」なイメージで囚われている感じではあるが、街は活気があり、なんだかあり得ないぐらいものが高い。(これも十うん年前だが、その時紅茶はポットで70セントとかだった。今は亡きアイリッシュ・ポンドが140円ぐらいの時代の話だ。)
というのも去年の話で、ここ一年の金融不安で再びアイルランドは暗黒時代に戻りそうな勢いで心配だ。留学生がバイトできなくなるとかもうそうなったとかいう話があるが、要はアイルランド人自身がクビになっている現状がその背景にあるわけだな。まあ、インフレは止まっただろうけど、建築途中で中止された建物とかないだろうか、と不安になる。ここで踏ん張れるかがこの先を決めるんだろうな。日本のようになってはイカンよ。