読みたいが読めない

時間の配分がどうもヘタだ。

異世界の虜囚 (ハヤカワ文庫 FT フ 2-13 リフトウォー・サーガ 第 1部2)

異世界の虜囚 (ハヤカワ文庫 FT フ 2-13 リフトウォー・サーガ 第 1部2)

むか〜〜し昔一回読んだシリーズの新装版では二冊目。むか〜〜〜しは1巻に収録されたたに違いない。でも元本がどっかにいっちゃってるので謎。
なんとな〜〜〜く覚えてるところが出てきたり、え〜、こんなだっけ、とか、記憶ではもっとステキだったのに、とか。とりあえずまだまだ序盤。オチを覚えていないところが再読してみようかという気になったので続きは楽しみなのだが、いかんせん時間がな。
あ、あと、ラノベじゃないんだから変なイラストはいらないんだがなんで入ってるんだよ、ハヤカワはいっつもこうやって斜め下の方向にかっ飛ばしていく気がする。表紙についてはもう諦めることにしてはいるがね。



出雲神話の誕生 (講談社学術文庫)

出雲神話の誕生 (講談社学術文庫)

三十年ぐらい間の学説の一般向けの本らしい。出雲神話っていうのは完全に中央におもねって作られたものだ、というわたしの夢も萌えも一気に消してくれた素晴らしい本(本気で)。
逆に言えば、創作され文字化するという記憶装置に入れられることによる、現実への影響、という、文学を歴史学で語る時の「逆の流れ(つまり歴史的なことが文学に取り入れられるのではなく、何らかの意図によって描かれた物語が現実に『事実』として受け入れられることによる、現実への実質的な影響。特に中世において)」を感じ取れる。偉大であればあるほど、中央に国土を譲ることで、中央の偉大さ、権力の集中を意図して書かれたということになっている「古事記」が、逆に「出雲はかつて大和王権をも凌ぐほどのクニであった」という「事実」として受け入れられた現実。そしてそれ外までもわたしのようなものに夢を与え萌えを提供してくれていたのかと思うと、違う意味で萌えてきそうだ。
日本古代はあまりにも深すぎてどっぷり(アカデミックじゃない方向で)はまりたいところだ。