なんとなく感じる違和感

三千世界の鴉を殺し (1) (ウィングス文庫)

三千世界の鴉を殺し (1) (ウィングス文庫)

これは割とよい、というのをある箇所で見たのでamazonであるものを頼んだ時に一緒に頼んでみた。読んでみた。
読み出しは軽い感じのSFっぽくて、スペオペ系になるのかな? と淡い期待を抱いていたが、どうもそうではないようで。変なギャップのある登場人物が分かるような分からないような感じで話が進み、最後の方で軽〜〜〜くBLっぽいことが判明し、まあそれはどうでも殷だが、更にどうも○○○系(ネタバレかもしれない気もしなくはないので伏せるがルーマニア系とも言える)っぽいみたいで、まあそれも割とどうでもいいんだがちょっと安っぽいなぁ、とか思わせ、読んでる間中、比較してはいけないんだが雪風とのギャップあるというか、なんか変という印象がぬぐえず、、読み終わって、その違和感がなんであるのか考えてみて結論づけた。
キャラに一貫性がない。あるいは、一貫性がないように感じさせてしまうぐらい登場人物たちのセリフのぶれが大きい上に、それを納得させる背景が感じられない、という感じか。超絶美形で実は粗野な言葉遣いをする、というキャラ設定はまったく問題ないんだが、なんか「突如」感がするし、同一人物とは思えない。更にそれを「ギャップはないんだ、同一人物の、こういう性格を表すためのギャップなんだ」という説明調の地の文が多すぎて、地の文で無理矢理納得させてしまおう、という感じがするというか。
地の文に統一性がないのが大きいのかもしれない。始めは重厚すぎるほどではないけれども、それなりのSFを読ませてくれそうな期待を感じさせる文章なのに、突如としてそれが崩される地の文が現れる。特に登場人物が出ずっぱりになるあたりから(ということは始まって10ページぐらいで、というわけかな)少しずつ違和感が出てきて最期に向かってそれがどんどん蓄積された感じ、というか。
内容自体はそれなりに面白かったし、このあと二人の関係は、とか、かなりいろいろ伏線貼られてたけど、それは一体どうなるの、とか気になりはするんだが、この違和感を我慢して読んでる内に慣れてきて、内容だけに集中できるんだろうか?



というわけでこれもとりあえず1巻だけ読んで、他の積ん読読み終わるまで放置だなぁ。
ちょっと頑張ってみたが実はラノベは向かないのかもしれないなぁ、とか思ってきた。十二国記(はラノベじゃないのかなぁ。読み出した時はそういう認識はなかったし)とまるマ(これは完全にラノベなんだが、違和感ないというか、さらっと読めて別によいのよね。一人称語り、というのは実はほとんど初めてだったし、読み続けた理由が他にもあったりするんだが)は平気なんだけどもね。


まあ、とりあえず、レッズ頑張ったな。今日も相馬がキレキレで良かったぞ、ということで。