George R. R. Martin, A Storm of Swords, 1: Steel and Snow
A Storm of Swords: A Song of Ice and Fire: Book Three
- 作者: George R. R. Martin
- 出版社/メーカー: Bantam
- 発売日: 2003/03/04
- メディア: マスマーケット
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前巻以上に登場人物達の性格、状況に慣れてきて、話を読み進めるのが楽になってきたが、やはりその人数がちょっと多すぎるきらいがある。また、この先出てくるのかもしれないが、複線と思われたものの回収が簡単になされているか、実は複線ではなかったような印象を持たせる。特に後者のような場合、話の厚みがどんと減ってしまうように感じられるので、その辺をうまく使って、話を進めて欲しい。風呂敷広げるだけ広げてそれで終わってしまうような話に比べればまだましなのだが。
ちょっとネタバレ(まだ翻訳がでていないので)。Jaimeの右手、すなわち騎士である彼が剣を振るう手、それが切られてしまうとは・・・。それでもいまだに双子の妹(姉かも)との関係(つまり近親相姦)を求めているのがちょっとイヤだ。あんまり同情できない。そして、Sansaがよりにもよってあんな相手と結婚。有無をいわせずあっという間に式を挙げられ、貞操の危機。そしてそれイコール、彼女の実家の実権の危機でもある。でも相手の気持ちも分かるから、この二人は何とかして欲しいんだけど、やっぱりそういって欲しくない気持ちもある。そして、ジョン、君は、ちょっと、たががはずれて女と寝たりしたあげく、その女のことを心配しつつ、結局逃げて(語弊はあるが)しまうのか。最後にDaenerys、いつの間に商売人達を手玉にとることを覚えたの? というぐらい成長著しい登場人物の一人だな。